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湯川歯科医院TOP » 診療案内 » インプラント » インプラント注意事項

 

 

 

 

今日までに、多数のインプラント経験とインプラント治療の相談を受け、あらゆるトラブル症例に遭遇してきました。

そこで新たにインプラント治療に臨まれる患者様に情報開示をすべく、あらゆる失敗の可能性について書こうと思います。多くのインプラントを手がけるうちに当然トラブルにも遭遇します。インプラントはあくまで現時点では失った歯に代わる第一選択肢となっていますが所詮人工物です。ただ失敗というのはインプラントが抜けてそのまま、

また放置された場合のことで、その後何らかの方法で咬めるようにしてあげれば失敗ではないと考えております。

当医院ではなるべくこのようなことが起こらないように細心の注意を払っておりますが、何らかの理由により、

インプラントが抜けた場合には、もちろんフォローアップをさせていただいております。

 

 

 

 

 

 

●インプラントを植立してから2~3週間後に抜ける場合

 これは初期における細菌による感染が考えられます。大体の場合はヘビースモーカーや何らかの成人病が

ある方におきやすく、インプラント周囲の骨が異常に柔らかい場合や異常に硬すぎる場合にもおこります。

症状はインプラントに触れると揺れを感じ膿が出たりし、ある日「ポロッ」と何事もなかったように

抜け落ちます。

【対処法】インプラントが抜けてから最低でも1~2ヶ月経過後に再度植立をすれば定着します。

 

●インプラントを植立して被せ物をした直後に抜ける場合

 この場合はよくあるのが骨造生(付加手術)した後、インプラントに力をかける場合にインプラントの

結合が弱く骨から剥離することがあります。そのままインプラントに力をかけないようにしてしばらく

経過観察することで大抵は再結合して使用可能になります。

 

●インプラント植立後から長期にわたり痛みが出る場合

 この場合はインプラントの先端部と接している骨がドリルの際に骨の細胞に熱を与えて炎症が

起こる場合です。

【対処法】鎮痛剤や抗生物質で痛みと炎症を和らげることでしのいでいただきます。ほとんどが一時的で

その後症状はひいて使用可能となるので最終的には問題にならないことが多いです。

 

●下顎にインプラント植立後、唇がしびれている

 これはインプラント植立の際神経を傷つけたか、あるいは傷口の腫れのため一時的にしびれているかで

太い神経を完全に切断していない限りほぼ回復します。回復は2週間から1ヶ月が多く、時には2~3年かけて

回復するケースもあります。

【対処法】インプラントと神経が触れているときは2週間~4週間様子を見て回復傾向にあればそのままにし、回復が遅いときは一度はずして様子を見ます。

 

●骨が少なくて機能する前に抜ける

 これはもともと骨が非常に少ない場合にインプラント植立が困難で抜けてくることがあります。

をもう一度作り直してから再度植立を行います

 

●上顎の奥歯にインプラント植立やサイナスリフト、ソケットリフト法の後鼻血が出る。

 これは上顎洞という鼻に通じる空洞に炎症が見られる時に出ます。だいたいは、お薬を2週間ほど飲んで

もらえば治ります。このように一時的な問題はわりと起こるものでいかにその後対処していくかが重要に

なります。

 

●技術的な失敗

 元々の植立方向や位置に問題があり、インプラントは骨と結合しているにもかかわらず位置が悪い為に

使用できない場合、この場合は初期の診断に問題があります。

【対処法】被せ物で方向を修正して見た目を改善するかそれでも無理な場合はインプラントを除去し再度

植立します。

 

●長期的経過後に抜ける場合(3年ぐらいで)

 この場合はインプラントに負荷がかかりすぎているためにインプラントと骨の境目に亀裂が生じ

剥離しながら抜けます。特に上顎の柔らかい骨に植立した場合この可能性があります。

また歯ぎしりがあり毎日インプラントに異常な咬合力がかかっているときも抜けることがあります。

【対処法】この場合は再度植立時に長くて太いインプラントに交換するか隣に追加でインプラントを

入れます。

 

●歯周病で抜ける場合

 メンテナンスリコールに全く応じてもらえず放置し、さらに周りの歯にも元々重症な歯周病がある場合は

汚れがたまり始めると急速にインプラントの周囲の骨が溶け出し、抜ける場合があります。

【対処法】この場合はほとんどが部分的に骨が溶けているので、その部分に薬剤注入し汚れをとり患者さん

自身でも汚れがうまく落とせるように説明いたします。

 

●歯ぎしりで抜ける場合

周囲の歯が削れたようにとがりインプラントにも異常なストレスが常にかかると次第に動揺して

抜け落ちることがあります。

【対処法】この場合は再度植立時に長くて太いインプラントに交換するか隣に追加でインプラントを

入れるか、その兆候が見られたらマウスピース(ナイトガード)を就寝中装着していただきます。

 

 

 

 

 

 

インプラントの歯の部分が欠ける場合(セラミック)

 セラミックスが上部の被せ物の場合は強い衝撃に耐え切れずセラミックが割れる場合があります。

これは高い頻度で起こり得ます。

【対処法】この場合、小さく割れた場合は丸めたりして修正します。大きく割れた場合は被せ物をはずして

セラミックスを盛りなおして修正します。(アストラテックインプラントを選択された方は、いかなる場合において人工歯が壊れた場合でも6年間無償で修理または再製いたします。)

 

被せ物がよく取れる場合

 被せ物はセメントかネジで固定されているので緩んでいる場合にはずれることがあります。

【対処法】セメントを強力なものにするかネジの締め付けを強めにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インプラント術後注意事項

 1.止血
 2.痛み・薬

   手術直後に鎮痛剤を飲んでいただきますが、その後痛みが出るようでしたら鎮痛剤を服用してください。

  (ただし、6時間以上後に)また痛みがなくても鎮痛剤以外の処方された薬は、体に変調(腹痛・下痢・

  湿疹など)がない限り指示通りご服用ください。

  抗生物質は完全に1週間分飲みきるようにしてください。
  手術当日は、うがいをしないでください。うがいを頻繁にしますといつまでも血が止まらないばかりか、

  痛みや治癒を悪くする原因となります。普通1日くらいは唾液に血が混ざりますが、出血が多いときは

  清潔なガーゼか脱脂綿をまるめて傷口にあてて、20分くらい噛んでください。

  もしそれでも流れる程度の出血がある場合には、ご連絡ください。

 

 3.食事

   食事は、麻酔がさめてから軟らかいものを反対側で噛むようにしてお取りください。

  手術部位に刺激が加わると感染のの原因になったり、インプラント手術の失敗につながりますので

  ご注意ください。熱いもの、刺激物も要注意。

 

 4.腫れ・内出血斑

   顔の腫れや内出血斑(青アザ)が、人によっては出ることがあります。

  腫れは2~3日目がピークになりますので、2~3日 間冷水で湿布してください(20分毎)。

  しかし氷などの極端に冷たい湿布は、かえって治癒を悪くしますので避けてください。

  内出血は数日で自然に消えていきますので、ご心配いりません。

 

 5.その他の注意事項

インプラントを受ける前に

インプラントが機能するまでに起こりえるトラブル

インプラントの被り物に起こりえるトラブル

・前日は睡眠を充分にとり、体調を整えておいてください。

・化粧は薄めに、爪は短く、マニキュアは落としておいてください。

・手術前に抗生物質、痛み止めを飲んでいただきます。

・長髪の方はまとめてください。

・義歯・装飾品は、はずしてください。

・2週間くらいは、できれば、禁酒・禁煙です。手術終了後1~2週間で抜糸をします。

 

インプラント術前注意事項

・お風呂は軽く流す程度か、シャワーにしてください。

・飲酒・喫煙はできることなら2週間は控えてください。

・手術後より2~3日は過激な運動は避けてください。

・処置した所を指や舌でさわらないでください。

・毎食後及び就寝前には、処方された含嗽剤で消毒してください。

・今までに使用されていた義歯はできれば使用しないでください。

・傷口に1日1回※ぬり薬を指先につけ、軽くぬり込んでください。
 ※ 3種類の薬(ぬり薬・うがい薬・飲み薬)。傷口に強い力をかけないでください。

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